決算発表後(4月27日)、スモールの時間も合わなかったので、5月19日にフォローの取材をした。また、本日、NECからTOBも発表されたので同時にコメントする。
再びNECの子会社へ
NECは、31日、39.82%の持分法適用会社である同社に対し、11月をめどにTOBを実施、192億円で出資比率50.79%に引き上げる。2004年に一部の株式を売却し持ち分法適用となっていた。あまり頻繁に子会社を売却したり買い戻したりするのは良くないが、10年以上経て、NECのポートフォリオも変わっているので、こういう戦略も十分にありうると考える。ただ親子上場の問題は残る。
経営重心®分析でのシナジー効果
NECは、この10年、社会インフラにポートフォリオを絞り込み、ドメイン広さが、3から1と、極端に狭くなっていたので、これ以上、経営重心®の左下の社会インフラ関連にフォーカスするよりは、ある程度、右上の方もあった方が、経営安定度は増すだろう。
もちろん、NECは、公共インフラで、宇宙防衛が多く、IoTで、生データの収集においては、センサーがあれば、IoT・ビッグデーター戦略を補強することになる。また、JAEにとっても、スマホのリスクや依存度を下げる意味で、シナジー効果があるだろう。株式市場や多くのアナリストからは散々な評価だが、NECのポートフォリオの拡大、経営重心®バランス、IoT戦略補完、
JAEの業績
2015年度の実績は売上1795億円、OP179億円、NP125億円と1月27日に下方修正された内容と同様。コネクタがスマホ中心に100億円下ブレ。コネクタ売上が1Q440億円、2Q436億円から、3Q408億円、4Q306億円と急減。4Qは1月から3月までほぼ100億円程度で底這いと推定。特に4Qでは、コネクタは100億円以下、クルマも150億円程度。産機は底這い。
2016年度は売上2100億円、OP190億円、NP130億円、上期は売上932億円、OP68億円と大幅な減収減益。
UISや航機も頑張る