iPhone7発表後2週間、発売1週間を経て、市況や評判等が明らかになってきた。主観的だがiPhoneファンの家族の意見(7の32GB、+でない)では、①ホームボタンは慣れれば気にならない(触った感じでは物足りない)、②防水は嬉しいが風呂で使うようなことはない(実験は断られた)、③デザインは角ばっている方が「らしくて」良かった、④イヤホンは面倒で差したまま、⑤デュアルカメラはそれ程でもない(一眼ユーザーだからか、映った感じは違いわからず)、⑥メモリサイズも32GBで許容範囲、である。
CY2016年の出荷は8000万台前後だが部品と歩留まり次第
CY2016出荷は、8月頃は9000~9100万台(7が70-80%、+が20-30%)、A10チップで8000万台との情報、直前では部品不足で7100~7200万台、更に防水対策による歩留まり低下から6800万台との見方も出ていた。A10チップも7000万台との見方もありTSMCも警戒していたようだ。
しかし、発表後は、出足好調から、8000万台を超えるとの見方も出ているようであり、部品供給や歩留まり次第となりそうだ。前評判と異なり、ファンにとっては待望だった面もあり、機能面で優れており、また、サムスンのギャラクシーノート7の電池爆発の影響もあるだろう。
LCDパネルが、スマホ向けTV向け共にタイト化、値上がりへ
デバイスでは、パネルの不足感が強い。中国スマホメーカーがOLED採用を進めようとしたものの、上位メーカーでも、調達が確保できず、薄型でOLEDとサイズ等がコンパチのLCDに需要が殺到している。
全体的にデバイスはタイト
OLED、LCD以外もデバイスは概ねタイトだ。ただ年末にかけ、サプライチェーンが全般に混乱しており、見極めが難しい。
8月の月次は各社過去最高
こうした状況を受け、特にiPhone7/7+発売前であり当然ではあるが、各社の8月月次は好調である。
TSMCは過去最高、鴻海は8月としては過去最高だという。
iPhone7のコスト推計
今後のデバイス市況や、歩留まり、一部、報道があった鴻海などEMSの値上げ如何でもコストは変わってこよう。