シニアアドバイザリーアナリスト(東京理科大大学院 経営学研究科 専任教授)         若林秀樹 プロフィール


 

 1986年より、野村総合研究所技術調査部でキャリアをスタート、その後、アナリストに転じ企業調査部主任研究員を経て組織改正により野村証券金融研究所、97年より、ドレスナークラインオートベンソン証券ディレクター・シニアアナリスト、2000年からは、JPモ ルガン証券、みずほ証券で、マネージング・ディレクター、株式調査部長、ヘッドオブリサーチ、主席アナリストなど。

 セルサイドアナリストとして、20年間、一貫して電機業界を担当、アナリストランキング では日経新聞、II誌などで、1位5回に輝く。技術動向に強く長期での分析力があるだけでなく、短期のDRAMや液晶などハイテク市況動向も的確に見通し、株式市場だけでなく、市況動向にも影響を与えるアナリストとして知られている。NRIでは、入社2年目で超電導に関する調査が財界観測に掲載、支店講演もこなしたのは記録的(通常はいずれも副主任研究員以上)。また、80年代後半にいちはやく液晶の市場拡大を予測、またフラッシュメモリを最90年代初頭に、初めて株式市場に紹介した。財界観測に掲載された90年代の新技術潮流では、液晶、フラッシュメモリ、移動通信、カーナビ、二次電池などの市場拡大を予測した。90年代前半から定期的に韓国台湾企業を調査していた数少ない一人であり、96年からのシリコンサイクルの変調を唯一指摘できたアナリストとして評価を高めた。日経新聞の経済教室(シリコンサイクル)に掲載された数少ないアナリスト。1998年インターナショナルWHO's WHOプロフェッショナルに選出された。90年代から2000年初頭にかけ、SEMIその他で半導体液晶について毎年講演をこなし、モデレータなどをつとめた。2000年以降は総合電機に対し辛口のコメントを続けた。

 

 2005年にフィノウェイブインベストメンツ共同設立。自らの調査力を実戦で試したかったのと、変わらない電機業界で株主の立場から刺激を与えたかったこと等が背景。CIO、社長を経て、2011年代表取締役CEO就任。2014年8月代表退任。12月退社。

 なお、2009年には旗艦ファンドで日本株ロングショートでトップとなり、アジアンヘッジから表彰される。

 10年間061月から149月確定値まで)の運用実績は、年率リターン9.4%、標準偏差10%、シャープレシオ0.93、ソルチノレシオ2.1、最大ドローダウン-6.7%(142月から4)、下方偏差年率換算4.45%。<この間のTOPIXは年率-2.5%、標準偏差20.4%、シャープレシオ-0.13、ソルチノレシオ-0.21%、最大ドローダウン-59.5(076~125)、下方偏差年率換算11.95%>

 

 2014年末 ㈱サークルクロスコーポレーションを設立、代表取締役主席アナリスト

 2017年3月 ㈱サークルクロスコーポレーション代表取締役を退任、非常勤取締役

 

 2017年4月より、東京理科大学 大学院 イノベーション研究科 専任教授 就任

  技術系経営者論、新規事業開発論、ゼミなどを担当

 2018年4月からは、組織改正により、東京理科大学 大学院 経営学研究科 技術経営専攻 専任教授 

  イノベーションを生む企業文化、 ベンチャービジネス論、 業界分析の他、多くの科目や、ゼミを担当

  また、専攻主任として、技術経営専攻を統括

 

  ニュースピックス プロピッカー、5万フォロワー

 

 この他、(株)東大総研フェロー、イノテック補欠監査役(2010年度まで)、非常勤講師として、東京理科大学MOT大学院(エレクトロニクス産業論を3期)、日本大学MBA大学院(ファンド運用論1期)。東大、京大、早大、立命館大、電機大、多摩大、名古屋商科大などで講師もこなす。

 

 ETT会員(技術評価委員)、MOT学会会員、研究技術計画学会会員。日本証券アナリスト協会検定会員。この他、現在は退会したが精密工学会で企画委員など。

 

 著書として、「2000への技術戦略」、「フラットパネルディスプレイ最前線」、「ヘッジファンドの真実」、「日本の電機産業に未来はあるのか」、「日本の電機産業はこうやって甦る」、「経営重心」など多数。電機業界について新聞やTVなどでコメント、また半導体液晶業界のセミナー等で講演多数。

 

京都府立福知山高校卒、東京大学工学部精密機械工学科卒、同大学院修士了(大園・高増研究室にてホログラフィによる微粒子の画像計測)。また、今は、見る かげもないが、レスリング部所属。