2015年7月1日 東芝不適切会計の深層


東芝が「不適切会計問題」で大きく揺れている。アナリストとして30年近くウォッチしている中で最悪だ。ITバブル崩壊でも財務危機に瀕したが、選択と集中で立ち直り、古くは87年の東芝機械ココム問題や、99年のノートPCのフロッピーディスク訴訟問題(和解金1100億円)もあったが、それを糧として体制を強化、逆に国際社会での地位を築いた。これらは「外患」だが、今回は「内憂」であり重苦しい。