2015年7月21日 東芝および第三者委員会の記者会見説明会に出席して雑感

東芝不適切会計問題に関連して、721日 17~18時半の東芝主催の説明会(東芝本社で室町会長、田中社長、前田CFO)、同19時~20時までの第三者委員会の記者会見(上田委員長、松井委員、伊藤委員、山田委員)に出席し、自身も幾つか質問したので、印象を記す。なお、昨日は要約版だった第三者委員会のフルバージョンも公開され目を通した。いずれも、マスコミ、アナリスト、投資家が出席したが、機関投資家からの質問は無かった。いずれも、主催者側からの説明は10分程度で大半がQ/Aだった。東芝では、人事で、室町氏の社長兼任、歴代社長の辞任、前CFOで監査委員長の久保氏をはじめ、主要役員の辞任、前田CFOの降格、牛尾氏の代取就任、社外役員の伊丹氏が久保氏に代わって監査委員及び監査委員長となった。また、現社外役員4名及び社外専門家のみからなる経営刷新委員会を月内に決定、設置する。なお、室町氏の社長は暫定的、また刷新委員会は詳細が決まれば公表、8月中旬に新経営陣や当社の対応を公表、8月末に有価証券報告書提出、決算発表、914日に1Q決算発表、下旬に臨時株主総会となる。後述するように、第三者委員会によるP/L修正額が出たが、B/Sへの影響は新日本監査法人が詰めており、場合によってはP/Lで更に修正がある可能性はあろう。また同時に会計士協会が同監査法人を調査、SESCの調査もあり、これで完全に業績数字や人事、処分等が固まったわけではない。訴訟その他などの可能性もある。

既にマスコミで報道されているので、要点と雑感を中心に記す。

1.人事

2.第三者委員会の調査の必要十分性

3.影響金額

4.粉飾か不正か不適切か

5.トップの関与

6.WHや原子力、リーマン、3.11

7.私の質問

8.今後のあり方

9.東芝は再生できるか