東芝問題で揺れているうちに、1Q決算が始まった。22日は日本電産(関西出張のため、後日、HPで視聴)、24日は日本航空電子のスモール、NRIおよび日立ハイテクのテレコン、27日はキヤノンの説明会に参加した。
28日は、アドバンテスト、TELと製造装置大手、29日はHOYA、オムロン、日立、カシオ、パナソニック、30日は日立国際(発表は29日)、三菱電機、NEC、富士通、沖電気、京セラ、ソニー、エプソン、富士フィルム、31日はアンリツ(発表は30日)、日本電気硝子(同)、ヒロセ電機(同)、村田、TDK、日東電工、シャープと、ピークとなる。
アップル向けコネクタが多い日本航空電子では、スマホ向けはそれほど悪くないが、産機向けが悪化、中国スマホ向けFA関連が低迷のようだ。
日立ハイテクは、半導体製造装置の受注予想が下方修正となった、上期だけだが、570⇒396億円、プロセスが250⇒202億円、評価装置が320⇒195億円である。1Qは想定範囲だが、2Qを引き下げており、インテル、韓国系が要因の模様。他方、台湾はまずまず。下期も不透明で来期上まで厳しい可能性があるようだ。また、商事部門その他では、建機向けが中国景気鈍化で悪い模様。他方、科学医用は堅調のようだ。
7月10日のブログで報告したが、中国スマホも含め中国の悪化や、半導体市況悪化に伴う設備投資先送りを、裏付ける内容である。日立ハイテクは、厳しい印象だったが、いつも慎重であり、この傾向がアドバンテストやTELなどでも同様か注目点だろう。
http://www.circle-cross.com/2015/07/10/2015年7月10日-中国スマホ景気一巡-短期調整か2020年まで休憩か/
キヤノンは、円安や、アクシス社の連結化で売上は上ブレだが、営業外の為替差損、税率増、アクシス社取得の経費増で、当期利益は下方修正、年度で減益見通し。
やや下期が慎重ではないか、という質問には、これまで下方修正が多く、慎重にしたという回答。また、デジカメは一眼が底打ちで、ハイエンド新製品を下期に投入する模様。ただ、成長への躍動感は感じられなかった。
日本電産はHDDの市場悪化を跳ね返し、ハプティクスで増益維持であったが、むしろ、永守社長の経営全般の発言が気になった。HPでの視聴なので臨場感はないが、いつもより、優しい印象だった。アナリストや記者などが東芝問題を聞くかと思ったが、説明会では確認できなかった。報道では100を130くらいに頑張るのはいいが、200まで頑張らせるのはよくない、という発言があった模様。
その注目される発言は、以下である。