2015年8月12日 短期分析と短期投資はAIに取って代わられる

巷で、AIに取って代わられる仕事は何だろうか、と話題になっている。経済雑誌で特集が組まれ、書籍も発刊され、ブームにもなっている。

実は、これまでも、コンピュータあるいはAI(電子頭脳etc)に仕事が奪われるというテーマは、何回か騒がれたテーマである。マスメディアはおろか専門雑誌や学界誌まで、科学万能の楽観論を唱えていた。

科学技術庁の未来技術予測~科学も夢を見ていた

科学技術庁の第一回の未来技術予測で、次表に示すように、21世紀初頭に実用される技術として「オートメーション」項目がそうである。参考までに原子力関連も掲げるが、これはこれで、当時の原子力への楽観と期待があり興味深い。

この中で、電子家政婦、経営管理者アシスタントとしての頭脳代用、OR活用し経営管理者代替する電子計算機、立法司法行政における人工頭脳などが、まさにAIによる代替だが、まだ簡単ではないように思う。

21世紀初頭というのが2000年のいつ頃までをさすのか不明だが、この中で、アシスタントの頭脳代用は、既にPCやスマホが一部は実用しているともいえるが、それ以外は、先だろう。

ちょうど、実用化というか政府の意思という面もあろうが、個人認証番号の統一化などはマイナンバーともいえるかもしれない。無人交通は間近なようだ。

他方、慎重すぎた予測も多く、デジタル制御によるオートメーション化、無人工場、デジタル型計算機、電話番号センターはとっくに実用化したし、電子翻訳機や音声タイプライターもある程度は実用されたといえよう。

1960年では当時の最高クラスの専門家でも、技術の本質を見誤っていたといえるのは、まさに後知恵であるが、一つの鍵は、マンマシンインターフェイスであり、人間の感情の理解であり、その非合理性であろう。