総合電機の経営重心及び事業ドメイン広さを見直した。ようやく東芝の2014年度決算も出て、横比較できるようになったからである。2015年については、2014年度の実績と2015年度の予測から均して計算している。また、今回、日立については、新しいセグメントに即し、重要性が高まったオートモーティブや、建機を、セグメントに加え(従来は他に入れていた)、2005年、2010年についても見直している。他社も同様に見直したが、そこは大きな変動はない。セグメント開示がより実態に即すると、経営重心による分析精度が向上し、より各社の実態が明瞭に比較できるようになる。
日立やNECの経営重心の変化とドメイン広さの縮小がより明瞭となり、東芝のドメイン広さの拡大と対照的である。三菱電機が前回同様に回帰志向、富士通は激変前夜か。2015年のデータを入れることで、経営重心の分析の有効性がより明かになった。