2015年10月29日 三菱電機の上期の説明会

0291545分より松山CFOによる簡潔な説明と質疑。中国に関連する景気敏感な部門も多いため、足元を確認する質問が大半。

 上期は売上2兆円、OP1270億円、NP929億円。計画に対しOP130億円下ブレだが、ここのところは、上ブレが多かったので久しぶり。上期では産メカは上ブレ、重電で10037億円、情報通信30-38億円と、この二つの下ブレが大きい。

 通期もOPは久しぶりの下方修正、売上4.374.38兆円だが、OP32003000億円、NPは税負担軽減で不変。OPは重電740680億円、IT190140億円、デバイス240190億円、家電570540億円。

 OPは上期も通期も下ブレ、減益となる。しかし、今回の下方修正や減益は、よく言われているように、中国の景気減速ではなく、FAは、まだ堅調であり、影響が出てくるのはむしろこれからであろう。

 重電では、メガソーラ減収だが、スマートメータなど好調。OPでは、不採算案件があり、下方修正は、これを国内交通期ズレ、原発再稼働遅れもあり、補えず。ビルは国内減収、海外増収で、全体では増収増益。中国は上期受注は10%減だが1Q15%減が2Q5%減に縮小、高給住宅、ホテル、オフィスは良くないが、駅舎や保証制住宅がいい。

 産メカでは、上期上ブレ、通期不変。FAは中国スマホは減だが国内のクルマ向けが牽引、クルマは欧米牽引。なお、FA受注は2Qy/y5%減、q/q1%減、中国はスマホ以外も落ち込み。3Qはスマホは厳しいが、中期でのFA化は続く。

 情報通信では、インフラ関連悪化、伝送向け設備減損21億円、防衛は端境期が1-2年続くようだ、宇宙は好調。

 デバイスでは、前年の大口の反動減もあるが、中国の白物や産業用が厳しい。2Q41%減。ただ、外注に回していたので、三菱の内部の稼働率は落ちていない。

 家電はエアコンが、中国が厳しい。国内は家庭用が8%増、業務が減。欧州は2Qから猛暑で改善、米は堅調。

感想と分析