2015年12月24日 メモリ市況を占うマイクロン決算のインプリケーション

 

メモリ市況を占う上で重要なマイクロンの決算が22日発表されている。IR資料によれば、20161Q決算(9-11)は、売上7%減収Q/Q3.35Bilドル、OP46%減益Q/Q247milドル(Opm7%)であった。売上はガイダンスの下限。在庫は2.2か月と前Q2.0か月とやや増えたが通常の範囲。DRAMは値下がりが厳しいが底ばいの兆し。NANDは競合の値下げが響いたようだ。DRAMではモバイル向け30%PC向け20%、サーバー向け10%強、NANDはコンシューマが50%MCP10%強、SSD10%強。3D-NAND16年下期本格化。DRAM20nm量産へ。イノテラ買収は16年半ば。

 

セグメント別では、ストレージが赤字となり、NANDだけではないが、NANDは厳しいだろう。

 

 2Qのガイダンスは、売上は9%Q/Q2.9-3.2bilドル、OPは、赤字60milドル-黒字20milドルとされた。

 

 現実はもう少し厳しいだろう。株価は14ドルまで下落し、紫光集団のTOB21ドルよりかなり下落はしている。

 

 今後、サムスンやハイニクスの決算も1月に明らかになるが、厳しいだろう。その中で、既にOpm10%台まで落ちた東芝がどこまで耐えているかが注目されよう。

 

 その中で、1-3月は、メモリの再編が再び蠢いてこよう。