新年早々(1月7日)に、2018年の100周年を迎えるNittoのイノベーションセンターを訪問した。昨年の11月にオープンしたが、既に500名前後の訪問がある。IR関係は私で4社目であり、Buy Side 3、Sell Side 0、No Side 1である。報道発表以外には(http://www.nitto.com/jp/ja/press/2015/1102.jsp)、マスコミや記者の記事は見当たらない。このセンターは品川駅から徒歩5分くらいソニーの本社ビルの隣のビル26FのNittoのオフィス内、完全予約制。
なお、別の機会に紹介するが、品川には、ニコンが2017年の100周年を記念してつくったニコンミュージアム(日曜祭日以外は、子供も含め誰でも入れる)もある。
こうした企業ミュージアムや、外部向けの展示コーナー等は、企業の内容を知るだけではなく、オープンイノベーションの時代には、その展示や情報発信の仕方、また、それをどう社内にフィードバックするかが鍵となる。また、2016年は厳しい業界環境の中で、こうしたセンターやミュージアムは、次の成長や「根っこ」の力などの企業価値を測る一助になろう。
1月7日15時半に訪問したが、26Fの受付で、いかにも社長秘書のような品のいい美人がだれかを待っているようなので、どこのVIPがくるのかと、思ったら、NIPの私であるという恐縮・サプライズから始まった。
応接とビデオルーム
Nittoだけでなく、テープやフィルム関連技術の歴史の掲示がある通路を通って、季節によって名前が変わるらしいが椿の間という広い応接に通されたが、ここは、景色が素晴らしく、東京タワーやスカイツリー、眼下に品川の列車基地、東京湾を目前に羽田空港やお台場レインボーブリッジも望め、ホテルのスィートルームならかなり高いだろうという部屋である。
その後で、ビデオルームで、高崎社長のビデオ挨拶に続き、Nittoの製品紹介が、日常生活でどう使われているかの紹介。改めて、こんなところにもというほど、広範囲であることには驚いたが70業界、13500点という。
デモルーム
いよいよ、デモルーム。ここは、実際の製品や、技術の紹介の展示だけでなく、体験実験コーナーや、センターの専属メンバーが実験のプレゼンをしてくれる。まず、強粘着両面テープの強度を示す吊り橋を渡る体験。半径10cmで400Kgまで耐えられるので、数枚で数トンとなる。
次は、IRによる三新活動の紹介。三新とは、新製品、新市場(用途)、新需要開拓であり、絶縁テープから、ウェハー保護フィルムや、塗装保護フィルム、偏光膜保護フィルムにどういうように発展していったかを分かりやすく説明。また、面白かったのはテープ技術で、しっかりくっつくことと、はがし易いことを追及した話だった。
そして、実験コーナーである。