2016年1月18日 決算発表を前に足元の景況感を確認

 

いよいよ、今週末から、決算シーズンとなる。景気を映し出す鏡と言われている株価は厳しいが、それほどファンダメンタルズは悪いのか?台湾ファンドリーの稼働率の状況通りにITバブル崩壊、リーマンショックほど悪いのか現時点で判明した海外ハイテクの決算や部品メーカーの月次動向をみる。

 

 先週までに出たのは、TSMC、インテルの4Q決算、TSMCUMCWINSEMI、ローム、新日本無線の12月売上、新電元、日本航空電子の12月受注である。TSMC、インテルの4Qはほぼインラインか堅調、1Qは、TSMCは例年並み、インテルは年間見通しだが、アルテラ買収の分があり不明な点もあるが弱気というほどではない。ロームはこれまで、希望者に電話で一斉に連絡をしていたが、今回からHP掲載(http://www.rohm.co.jp/web/japan/investor-relations/financial-overview/monthly-sales)、新電元は説明会参加者などにメール配信、日本航空電子はHPに掲載(http://www.jae.com/jp/ir/order/order201512.pdf)である。

これを見ると、M/Mでは横這い圏だが、y/yでは、軒並み10%減となっているが、WINSEMIや新日本無線などアナログ系は好調であり対照的だ。アップル関連iPhone6などは半減なので更に1-3月は厳しいだろう。また、足元は、大型LCDでは、さすがに韓国も減産が始まった。1月の月次が出てくる2月には明確になるが、その前に3Q決算が発されるので、そこでの各社の業績修正や、発言が鍵となろう。