2016年はスマホ減速、利上げによる新興国リスクや、中東北朝鮮情勢で、電機全体は減益となろう。まさに2016~17年は準備の年であり、そこでどう対応するかが重要だ。そこでの鍵は、ドメイン再定義やポートフォリオ再構築であり、2020年に向けての業界再編が見離せない。戦略的なM&Aや再編だけでなく、昨年来の東芝やシャープの経営危機の中で突発的なものもあり、それが再編を加速し、その方向性も変えつつある。
特に重要な年は、2018年であり、液晶からOLED、HDDからSSD、5Gの規格も固まるなど、分水嶺である。この後で対応しても手遅れだろう。
ここでは、各社の戦略や業界トレンドを踏まえつつ、経営重心®理論により企業間の相性と企業と新規事業の適合性、ポートフォリオの最適性も分析、あるべき再編シナリオを予測・提案したい。