通期業績は、売上8600→8350億円、OP700→620億円、NP535→475億円。売上で250億円、OP80億円の下方修正。セグメント別には、売上は、IAB120億円、EMC40億円、他40億円など、AECは20億円上ブレ、OPでは、IAB50億円、EMC25億円、他10億円など。IABとEMCで、3Q、4Qの景況感が半導体やエアコン、中国や新興国で悪化する一方、AECは4Q景況感上ブレ、その他は4Q悪く見ていたが更に悪化。加えて、OP面では、IABでM&A費用、EMCで一時的生産改善費用が、それぞれ10億円程度、R&D費用増も30億円あった模様。B/SではM&Aで288億円増加、FCFはマイナスとなった。なお、株主還元に配慮、1月既に自己株取得分150億円を償却している。
来期に向けてはIABでデルタタウ社やアデプト社などM&Aで強化、HCBも買収したネブライザで実績が出てきた。他方、不振のバックライトは人員整理でリストラ含みのようだ。来上期まではH/H、Y/Yでも大きく減益の方向性であり、その対策としても赤字で経営重心®から離れており、早晩OLED化でなくなるバックライトは今期中に手を打つべきだろう。明言は避けたが、事実上、縮小の方向だろう。これにより来期の減益幅を小さくできる。
2度目の下方修正だが、中国景気懸念はあり、設備投資型に影響することは想像でき、スマホも厳しいので、サプライズはなく、むしろ、この程度なら健闘した方だろう。