サムスンが、28日に2015年決算を発表した。売上200.65兆W、OP25.03兆Wと、1月8日時点の日経報道や速報より、売上はやや上ブレ、OPは下ブレ。年間では3%減収、6%増益。4Qは売上横這い。OPではq/qで17%減、y/y16%増益。セグメント別詳細も開示。
年間では、スマホ等IM部門が30%減益、セミコンは46%増益、ディスプレイは4倍増。4Qでは、IMはy/y増益だがq/q減が続く。セミコン、ディスプレイはq/q減益。1月8日の時点での推定と比べ、IMが健闘、セミコンが厳しい印象。
スマホは通期減益だが、高価格帯で米アップル、中低価格帯では中国勢との厳しい競争が続く中で、機種数絞り込みで開発コスト抑制、在庫管理も厳格化でQ/Qでは下げ止まり。NWもまずまず。タブレットは堅調。CE部門ではTVが米で数量倍増、五輪期待も。セミコンは年間では、システムLSIのファンドリがアップル向けAPチップ高稼働で増益だが2Q、3Qが良かったためで、4Qはメモリが厳しく減益。NANDは増収。ファンドリは14nmが改善。ディスプレイは、OLEDが出荷は10%増だが減益、LCDは10%減でTVが厳しい。価格ダウンで減益。が悪化だがOLEDはスマホ用が中国メーカー向け外販を本格化で復調。