29日17時半~18時半、富士通の説明会、田中社長、塚野CFOが出席、質疑対応。これまでは、四半期決算ではCFOが中心であり、またかつては、社長は説明会に消極的だったが、最近は変わってきており、特に田中社長は営業出身だけあり、富士通のシステムではなく、富士通「そのもの」である株式を買う顧客・潜在顧客に向けて発信したいという意欲があるようだ。配布された統合レポートでも、田中社長の中期戦略、塚野CFOの戦略的な想いが肉声的に語られていて参考になる。
ただ、今回も、肝心の「ビジネスモデル転換」は、EMEIA系で4Qからの前倒し計上はあったが、全貌は先送りとなり、お互いもどかしい。1Qは国内NWで50億円、3Qが200億円、ゆえ、残りは4Qに50億円だが、これは、正味の数字であり、損が数百~数千億円、益が同額程度ある。まだ、三合目か四合目らしい。年間の正味300億円は不変。PCも分社化は発表通りだが、相手も含めた再編はまだ開示でいない。少しヒントになった重要な話は、4月1日付けで、デジタルサービス部門を新設、ネットワーク、IOTなど統合して各部門のシナジーを出すという。いよいよ、NWハードからの本格脱皮の兆しだろう。
いずれにせよ、発表できる時には発表すると明言、期待したい。ただ、来期以降も、これで終わりではなく、構造改革を進める模様で。2016年度は、そうした、2017年以降の飛躍に向けての準備の年だろう。