決算テレコンは発表直後の29日18時半より、業績下方修正もあり注目されているので、かなり質疑も多かったが時間切れで打ち切られた。最近は、オプトロニクス(以下オプト)だけでなく、M&Mやインダストリアルテープ(以下テープ)の質問が増えていたが、今回は、オプトのTVやスマホの話題が大半。
業績は3Q累計で売上6233億円、OP895億円、NP569億円、OP以下は過去最高(これまでは前期)、3Qだけでは、売上2076億円、OP294億円と、y/yでもq/qでも減収減益。3Q後半から調整。y/yではミックス悪化操業度低下だが、q/qでは操業度悪化が大きい。
業績下方修正は、情報機能材とプリントが大きく、M&Mは上ブレ
通期下方修正で売上8700→8100億円、OP1200→1100億円、NP887→867億円、売上下ブレの割にOPは踏みとどまる。なお、OPは先日の日経報道通り。差し引き4Qは売上1867億円、OP205億円と更に悪化。4Qのオプトは売上1040億円(情報機能材856億円)、OP100億円と、3Qの1195億円(情報機能材997億円)、OP199億円から、OP半減。日経新聞1月21日報道からは、オプトの売上3Q推は1100億円、4Qは700億円、下期の会社計画2148億円に対し1800億円の可能性を示唆していたが、オプトはその方向性で、4QのOpmは10%割れ。
セグメント別には、テープが、売上3442→3300億円(エレキ系他2144→2064、クルマ系1298→1236)、OP316→292億円と下方修正。テープではクルマは堅調で中期10%増に変化はない。またOpm10%以上に自信。エレキ系は在庫がだぶつき気味でQ4厳しそう。ただ、多方面にアプリが広がっている。
オプトは、売上5223→4700億円(情報機能材4217→3922、プリント回路752→537、プロセス材254→240)、OP923→720億円と大幅下方修正、情報機能材も厳しいがプリント回路が大きく下ブレ。プリント回路は、これまでは採算がよくオプトの中でも収益性上位だっただけに影響は大きく、痛いだろう。
逆に、M&Mは、468→540億円(メディカル190→241、メンブレン278→295)、OP38→108億円と上方修正、全社消去がOP分で-77→-20億円である。メンブレンはNittoらしいビジネスモデルに変更、以前のプロジェクト一括受注をやめた。今後もこの傾向が続く。メディカルは斑模様だが拡散医薬が強そう。
つまり、M&Mと全社消去で130億円の上ブレであり、これが、オプトが200億円下ブレをカバーした形である。OpmではM&Mが23%とオプトの15%を抜き、トップとなった。