ソニーの決算発表説明会は29日だったが集中日で参加できずテレコン視聴したので報告する。説明者は、吉田CFO、武田SVP、村上VP、1時間弱10強の質疑。下方修正されたデバイス部門について集中。吉田CFO就任後、プレゼン資料も説明も大幅改善でクリアになり他社並になったが、業績が改善しても更にIR開示向上に期待したい。
決算3Qは売上2.6兆円、OP2021億円、売上横這い圏だがOPはリストラ一巡とエレキの回復で2000億円越えは2007年以来8年ぶり。通期見通しは、売上7.9兆円、OP3200億円、NP1400億円は不変だが、セグメントでかなり入り繰り。OPでは、MC、映画、金融は不変、G&NS+50億円、IP&S+50億円、HE&S+130億円、デバイスは-820億円、音楽+100億円、その他+490億円。
セグメント別はTVが健闘
MCは、リストラ効果とMIX改善、年間は売上1.19→1.14兆円、台数は2700→2500万台と下方修正、OP-600億円は不変。リストラ予定通り進捗、今後も2000万台規模は維持しハイエンドモデル等フォーカスを継続。
G&NSは、PS4好調、年間は売上1.52兆円のまま、OP800→850億円へ。
IP&Sは、カメラ市場減だが高付加価値好調、MIX改善、年間は、業務用放送が下ブレで、売上7200→7100億円だが、台数610万台不変、OP580→630億円へ上ブレ。オリンパスと連携の4K内視鏡カメラも好調。
HE&Sは、3Qの売上4020億円、うちTV2785億円、台数420万台、OP312億円、TVは159億円と黒字化。年間は、TVが予想以上で、売上11400→11500億円、OP250→380億円、うちTVは、7800→7900億円、台数1150→1200万台、OP50→150億円と黒字化定着。
デバイスはCMOSセンサー下ブレ、カメラモジュール厳しく、電池は減損で大幅下方修正へ
デバイスは、3Q売上2499億円(うちCMOSセンサー1225億円、他半導体568億円)、OP-117億円だが、電池事業の長期性資産の減損308億円を含み、これを除くとOP200億円弱。通期は売上10800→9400億円(CMOSセンサー5700→4900億円、他半導体2000→1700億円)、OP1210→390億円、電池減損308億円以外にCMOSセンサー300億円程度とカメラモジュール300億円程度。