2月1日 11時~12時の決算説明会に参加した。決算は既に1月29日に発表されている。四半期毎に、ほぼ同一の時刻、同一の場所で開催。IR統括執行役員の福本氏が説明、過去は、串田前副会長による景況感や経営戦略説明(http://www.circle-cross.com/2015/05/11/2015年5月8日-ヒロセ電機の決算説明会-社長初登場)だったが、今回は須崎氏より最近の展示会参加や製品についてコメントがあり、参考になった。
IR意識が高く、従来から経常利益率30%以上を経営目標とし、外国人投資家株主比率も高い。資料で四半期での応用分野別コネクタ売上指数記載は参考になる。
業績下方修正、12月から変調
業績3Qは、売上307億円、OP76億円、NP54億円とy/y、q/q共に減益。3Q前半は想定線だったが、後半から、スマホ崩れ産機も期待外れで下方修正を決めたようだ。年間は売上1260→1200億円、OP330→290億円、NP230→213億円。差し引き4Qは売上281億円、OP61億円と更に落ち込む。
為替感応度は、1ドル10で年36億円のOP影響は不変。海外販売は3Q累計で73%、海外生産は43%である。価格ダウンは、通常の四半期3-4%は同傾向。
全体の指数(2014年度平均を100)は、売上で1Q→2Q→3Qが96→99→97、スマホは、90→86→91、クルマが103→111→115、産機が104→101→96とそれほど悪く見えない。しかし、3Qを分解すると、10月→11月→12月で、全体は102→99→92、スマホは、101→93→79と急減で海外からの落ち込みが想定以上、産機は96→95→95だが、12月は100以上を期待していたようだ。
3Q累計のスマホ向けは12%減収だが、中国は+9%、韓国が26%減、構成は少ないが台湾53%減。年間では、スマホは9%減想定が16%減想定、クルマは二桁増想定のまま、産機は5%増が3%減に変更。スマホは2Qが17%減、3Qは7%減、産機は、2Qは4%増が3Q3%減へ。
4Qの前提の詳細は不明だが、12月の状況のまま低迷するというようだ。1月の単独受注はy/y7%減、m/m横這いであり、更に悪化底割れというほどではない。m/mでは韓国・中国はマイナス傾向だが他はプラス。なお、コネクタ他社との差はMIX、特に韓国向けが大きい。中国もローエンドだけでなく、ハイエンドも増え、ボラは減ってきたようだ。
スマホの回復時期は不明、産機は来年度1Qまで引きずりそう。
鉄道技術展、国際ロボット展、CESに出展