2016年2月9日 SUMCO決算説明会

 

12月決算となった2015年の決算説明会。2016年からは前年との比較が平準化される。いつも通り、橋本社長より経営環境と戦略説明、瀧井副社長より業績説明、司会はIR渋谷氏。

 

なお、今回から、株主総会決議をもって監査等委員会設置会社へ移行、会長兼CEO、社長兼COO設置となる。ガバナンス強化の流れが背景で社外役員が監査委員の過半数となる。現在の監査役4名、(社内2、社外2)と新たに社外2名が新任候補の取締役となる。橋本社長は会長CEO、瀧井副社長は社長COOとなるが、引き続き、決算説明会では、橋本氏の啓蒙的な業界環境のプレゼン継続を切に期待したい。

 

決算動向B/S改善

 

 決算は2015年売上2368億円、OP294億円、NP197億円。4Qでは売上525計→549億円、OP30計→39億円と上ブレ。20161Qガイダンスは売上510億円、OP30億円、NP10億円。300mmEW(エピ)が、修繕もあり、数量10%減、価格も10%弱減と厳しい想定、PW(ポリッシュ)はそれほどでもなく、200mmは弱そう。予防保全的修繕をしてきたので、コスト面では楽、またエネルギーコストは数億円程度だが、年間では、そこそこ、効くようだ。

 

 Capex2015157億円から2016230億円へ増、300mmの高積層化とメンテ、Depは同順に217億円から250億円へ増加の計画のようだ。

 

 B/Sの改善も進展。4Qに使わなくなってきたインドネシアの150mm工場減損、有給資産を売却。米子会社改善で繰税資産積み増し。長年の懸案だったポリシリコン問題も一段落。

 

市況見通し

 

 前回は、クルマ市場について詳細な分析があったが、今回は、スマホ中心にハイエンド、ミドル、ローエンドに分け、更に、EWPWに分けて詳細に分析。長年、見ているが、これはあまり聞かない。また、今回、テストウェハーの量を推定、参考になる。