2月6日の台湾地震について、現地報道や個々の取材から得た情報をまとめた。先週のSUMCOやディスコの決算での確認では、影響は大きくないような印象で、震度から見ても軽微だと思ったが、現地では、意外と大きそうで引き続きウォッチしたい。なお、この度の犠牲者の方々には心より御冥福を祈ります。
実際の影響は、震度ではなく、ガルで考えた方が適正で、99年9月の地震(M7.3)より大きかったという説もある。比較表を最後に掲載。
以下ポイントのみ。
・TSMC、UMCは、台南サイエンスパークで生産のウエハーに大きな損害、50k破損。
・TSMCは、台南サイエンスパークにある第6工場(8インチ)、14A工場(12インチ)、14B工場(12インチ)のうち、第6工場に被害が出た模様。
・米アップル向け「A9」プロセッサを生産する14工場には大きな影響が出ていない模様。14Aは設備が古く、予想を上回る被害だが、13日に操業を回復しフル稼働。
・SMICは2月1日午後発生の変電所のスイッチ破損事故で北京工場停電、12インチが7k枚影響、2月3日未明電力回復、同4日出荷再開、SMICは北京に2カ所の12インチ工場で生産能力は40k。
・INNOLUXは、台南G5、G6世代工場に影響。14日までに既に85%が復旧。火災が発生したG5と、G6は操業の全面復旧にはなお1週間程度。