米イマージョン(Immersion)社は、2月11日(現地)、米Appleほか、AT&T、AT&T Mobilityが同社の特許を侵害したとしてデラウェア地区の米連邦地裁に提訴、米国際貿易委員会(ITC)に該当製品の販売差し止め命令を下すよう申し立てたと発表したようだ。内容は、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、Apple Watch、Apple Watch Sport、Apple Watch Editionで、ハプティックスに関連する3つの特許の侵害。U.S. Patent No.8,619,051、U.S. Patent No.8,773,356、U.S. Patent No.8,659,571。
イマージョン社は、「ハプティックス」の基本特許保有会社であり、かつてゲーム関連でも、ソニーとも争い巨額な和解金を獲得したという。日本でも、アルプス、SMKはじめ多くの会社が、イマージョンに特許料を支払い。支払がないのは京セラ、任天堂くらいらしい。アンドロイド勢では普及しており、サムスンはじめ日本のスマホメーカーにも多く使用されている。
アップルが、どう回避していたかは、謎であって、Nidecのリニアモータは、それを回避するため、あえて複雑な構造になったのではないかとの指摘もあった。
ちなみに、「ハプティックス」というと、知財に触れる可能性もあるので、Nidecは「ハプティック」といい、アップルは「Taptic」といっている。この動向次第では、次世代のiPhone7、8の動向やハプティック市場にも影響するだろう。
http://www.circle-cross.com/2015/08/28/2015年8月26日-ハプティックは30年ぶりのユーザーインターフェース技術の革新/
http://www.circle-cross.com/2015/09/02/2015年9月2日-ハプティック離陸で注目される日本電産と青電舎/