2016年2月29日 NECの下方修正テレコン

 

NECが業績下方修正を発表、テレコンに参加。川島CFOが説明、質疑、参加者は多そう。

 

売上3.12.9兆円、OP13501000億円、NP650650億円、FCF800600億円。

 

テレコムで国内基地局などが期待外れ、不採算案件もあり。OP640410億円、パブリックで、宇宙関連が期ずれ、不採算案件も出て、OP860620億円、エネルギーがやはり悪化でOP0→赤字120億円。不採算は、テレコム、パブリックで、50億円強ずつ。

 

 特別損益や税金では、子会社のNECモバイル債権放棄、欠損活用等があった。

 

エネルギーでは、中計で、コストの使い方も含めて見直す、という慎重な言い回しだが、実態は、減損リスクや事実上の撤退もありうるということだろう。

 

 テレコムは、キャリアの投資減速で想定線、パブリックも期ずれはわかるが、不採算が計100億円以上は、ややネガティブだろう。ただ、マイナンバーは好調、消防無線等は、想定通り減少傾向、パソリンクは想定線、海底ケーブルは堅調、また、IT投資で企業側のマインドは、まあそれほど悪化していないようだ。

 

 なお、注目のマイナス金利によるPBO悪化影響だが、利率は1.3%1%以下にするだろうが、インパクトはそれほど大きくなく変動分は10%以下で、ならば日本基準では計上しなくていいようだ。逆に年金資産が予定利率2.5%だが現在の株安では600億円の悪化要因のようだ。