先日、CKDの工場見学の機会があったので報告する。今年に入ってからだが、やや時間が経っているが大きくは変わらないだろう。訪問したのは、四日市工場の後、自動機の本社の展示ライン。セルサイド時代、CCFL製造装置が好調だった頃に見て以来。併せて3Q決算動向も分析する。
小牧工場概要
小牧工場は、自動機事業部門の主力工場である。自動機事業部門は、薬品包装(医薬品、錠剤検査)、医療食品(食品、医療器)、産機(リチウムイオン電池、三次元ハンダ検査機)、照明(CCFL、照明)などの商品群から。かつては、CCFLが主力だったが、この10年で医薬品錠剤包装が大きくなった。医療器では、注射針、輸液袋なども。ラインにはカメラが複数台つきインラインでモニタ管理。
ライン見学
本社のオフィスの奥にショールームがあり、その先に見学できるラインがある。
ショールーム
製品化されたものだけでなく、開発中のものも展示されているのがショールームである。FPD、半導体最先端テクノロジー、3次元画像検査、自動機、空気圧機器の他、新製品コーナーもある。
業績動向3Q決算
今回、業績は下方修正。売上880→880億円、OP90→80億円、NP63→55億円。3Q決算は、売上206→185億円、OP21→13億円。売上21億円の計画下ブレだが、自動機で包装が16億円、4Qにずれ込み、OPでもこの影響と機器部門で新金型の償却が発生。4Qは売上223→243億円と上ぶれ、OP26→24億円と横這い圏。売上は、自動機が3Qからのずれ込みに加え、新しく、リチウム電池が11億円積み上げ、43→70億円、他方、機器はスマホ向け半導体投資遅れで空圧関係が微減。
景況感としては、自動機は、受注残は108億円と高水準。包装、食品包装も好調である。機器では、半導体では、ロジックが1Q-2Qで強く、3D-NANDも期待。FPDも、国内、中国などが強い。他方、工作機械は、全体が落ちている。
今回は、若干、下方修正となったが、2016年度に向けては堅調だろう。