2016年4月26日 TELの説明会~①エッチャのシェア向上、②FPD10.5G受注、③印刷OLED、など

 

東京エレクトロン(TEL)の説明会が2618-19時にあった。常石会長、河合CEO、堀CFO、司会はIR笹川氏。なお、九州地震に伴い、当初の予定(426)を、今回426日は実績のみで、予想も含めた説明会は512日としたが、開示姿勢としては素晴らしい。ただ、12日は、かなり決算集中日であり、出席できない方も多いだろう。

 

 2015年度実績は、売上66006639億円、OP10501167億円、NP603億円と上ブレ、1-3月の受注も、SPE1878億円、FPD122億円、計2000億円と好調、日韓のNAND、北米MPUが強く、4Qでの前倒し90億円もあった。なお、今回から、NANDを不揮発メモリに呼称を変更、SCMMRAMも大きくなるためだろうか。

 

なお、この前倒しは、納入タイミングは不変だが、垂直立ち上げが可能になる、「プレ・インストール・キット」を先に発注して、注文書を先行する仕組みを導入した影響もあるようだ。

 

 市場見通しは、半導体は前回同様、横這い、DRAMは下がるが、NANDやファウンドリが増えて補うという見方、FPDは横這い、から、20%増に修正。

 

エッチャのシェア

 

 エッチャのシェアについては、2014年の26%から、2015年に19%に低下したが、これを2019年には36%に向上させる目標だが、アナリストからは、ユーザーはLamの評価が高くTELが強いところも奪われているのではと異論が出た。

 

10.5G受注とインクジェット印刷有機EL

 

 小職が確認したのは、FPD関連で、「10.5G対応のエッチやコーデベ装置の受注開始」、および、「インクジェット描画装置による有機ELパネル量産プロセスの確立」である。

 

時間切れで震災の状況は不明

 

 なお、熊本に工場を持つTELの状況は、写真付きで明快に示された。震災後、すぐに建設会社も確認、耐震性もOK、電気や水も通常に復旧。生産は4週遅れたが、GW中を利用して回復できそう。

 

 ただ、質問時間が少なく、確認できなかった。