4月末までに決算発表済(説明会はこれからのものも多い)の、主要デバイスメーカーおよび、電機メーカーのデバイス部門、の営業利益見通しをまとめた。今回は、27日、28日に集中、出席できないものも多く、HPやテレコン再生で視聴し、連休中に分析している最中である。連休明けの週には電機精密の決算発表は出尽くすだろうが、取り急ぎ、現在判明している分だけだが、デバイスメーカーでは大手はほぼ終わっており、今後の動向を占う上で参考になるだろう。マスコミでも、大手部品メーカーを集計したものはあるが、大手だけのものであり、日本電産などは、デバイスというより、むしろ機電メーカーに変貌しつつあり、短期の景気を見る上では参考にならない。また、京セラでは、セット部門を除き、前期の一時的なノレン減損等200億円前後を除いている。
また、同時に、調査会社よりも、はるかに正しく参考になる村田の主要セット台数見通しも示す。
上期半減、通期10%減益か
まず、全体的には、上期は非公表のものも多いが、単純平均では30%減益であり、増益見通しのものはない。通期では、ややプラスのものもあるが、平均22%減である。これは、特に、震災影響が大きい三菱電機、富士通のデバイス部門の大幅減が影響し、この2社を除けば10%減である。。
連休明けに判明するサプライチェーン
注意すべきは、この見通しには、九州の大震災と三菱自工の不祥事の影響が織り込まれていないことだ。サミットやパナマ問題、日米の選挙等も、金融政策等を通じて、為替や株式市場に影響を及ぼし、結果的に製造業にも関係する。夏までは予断を許さないだろう。
http://www.circle-cross.com/2016/04/07/2016年4月7日-厳しさ増す2016年度上期業績/
http://www.circle-cross.com/2016/04/17/2016年4月17日-熊本大震災の影響-心配される半導体液晶関連の拠点-クルマ関連など上期業績に更に不確定要素/