日東電工の決算テレコンが決算集中日の4月28日18時~19時にあり録音再生を視聴、分析した。武内CFO、IR板倉氏など。かつては質疑の殆どが偏光フィルム関連だったが、メディカルの質疑がかなり増え、1/3位になった印象、またインダストリアルテープも増えた。IRの成果もあろうが、同社のポートフォリオにそってバランスが取れてきたのは良い傾向だろう。ただ、同社のメディカルに関しては、専門外であり、分析すべき能力がないので、ここでは省く。
厳しかった4Q、2016年度も上期は厳しい
2015年度は4Qが厳しく、OPはわずか128億円、q/qでも、y/yでも半減、特に、オプトロニクスは計画比6割減のわずか34億円、セグメント間でも最低へ。q/qでは160億円強の減益だが、20億円が円高、140億円が売上減、コスト策変を価格低下が上回った。この結果、年度でも売上8100→7930億円、OP1100→1024億円、NP860→820億円。3Q時点での下方修正を下回った。年間は40億円の減益だが、値下げとコストダウンが同程度、償却費増が40億円程度。
2016年度も厳しく、売上7700億円、OP900億円、NP700億円と減収減益見通し。通期で10%減益だが上期は34%減。110円前提の円高もきく。
オプトロニクス部門動向
インダストリアルテープ、M&Mは増収増益
5月13日に経営説明会
恒例の社長出席の経営説明会は、5月13日開催で、メディカル部門の専門家も出るようだ。
なお、注目のOLEDに関連して、1/4λ偏光フィルム、TPフィルム動向、ITOについての質問は無かった。地震の富士フイルムのTACの影響、磁石フィルムの話も質問はなく、後日聞きたい。