2016年5月12日 東芝の説明会~丸裸のセグメント開示

 

51215時半~16時半過ぎ、説明会。ようやく通常モードとなり、マスコミとは別。プレゼンは平田CFO。決算数字自体は、既に発表されている。なお、同時に発表された人事において、社外役員の伊丹氏は、ようやく退任。広報で苦労された長谷川氏は執行役員へ。

 

最高の開示姿勢

 

ポジティブサプライズは、開示。特にセグメントは、ここまでやるかというほどで、丸裸というレベルとなった。

 

また、セグメント分類も、エネルギーシステム、インフラシステム、リテール&プリンティング(=東芝テック)、ストレージ&デバイス、インダストリアルICT、その他、分かりやすい。再編統合が遅れているPCは非継続から継続に戻った。

 

増益は人件費とリストラ費用一巡

 

 2015年度業績は、売上5.67兆円、OP赤字7191億円、NP赤字4822億円。FCFは東芝メディカルシステムズ売却入れて6500億円強、除くと赤字1900億円程度。前期より9000億円程度悪化だが、電力で4000億円、デバイスで3200億円、コミソリ1300億円の悪化。

 

 2016年度は、売上5.1兆円、OP1200億円、NP1000億円。OP8400億円の改善だが、リストラ一時費用7500億円がなくなるほかは、900億円改善だが、この殆どが人件費。

 

セグメント別には、エネルギーがOP赤字3612→黒字510億円、インフラがOP赤字74510億円、S&SOP赤字1003320億円など。

 

半導体は下期回復

 

半導体はOP240億円程度を見込むが1Qゼロ、2Q50億円、下記200億円程度。メモリの収益性がかつての20%程度から10%弱、4Qは、q/q価格10%低下(y/y40%低下)、さらに一桁と悪化だ。これが、非メモリの固定費がどう動いたかは不明。

 

足元はやや改善傾向。なお、半導体の非メモリは、ゼロ想定。その他、課題のPCや映像は黒字想定。

 

残された問題

 

 説明会で確認できなかったのは、一昨日の米原発CB&Iに関する御発表に関連しての諸点であり、後日、確認して報告したい。