13日18時~18時半で決算テレコン。説明は、鈴木IR室長と経営企画の梅田執行役員により10分強、決算集中日もあり、質疑は私以外1名のみ。
経営環境に関してはFPDが中国大型LCD、日韓でOLED、NAND等が強いようだ。LCDパネルは供給過剰で価格低下が厳しいが、中国政府の国策(パネルの輸入を減らしLCD工場立地で地方都市が活性化すればいいし土地の値上がり益でキャッシュフローは回る)により、パネル投資は力強く前倒しもある。OLEDは、スマホへのアップル採用決定以降、引き合いが急増。DRAMは弱いが、NANDは3D、不揮発RAM、パッケージ関連(WLP)が好調。
業績は上ブレ
この中で、中国LCD案件の来期受注の先取り、半導体で採算の良い案件が多かったこともあり、受注は上ブレ、OPも3Q累計で既に年間計画を上回った。
このため、業績は以下のように上方修正だが、期初からの変化を示す。受注2015年度1900→2010→2180億円、売上1900→1930→1940億円、OP135→160→185億円。上方修正の中身は殆どがFPDである。3Q累計で売上1578億円、OP163億円、3Qだけでは売上480億円、OP55億円で、4Qはやや低下するが、3Qからの反動減、4QにR&D等コストが集中するため。
来期以降については、前倒しがあったこと、引き合いが強いOLED装置は開発要素も大きく収益性は悪化するため、今期の受注や利益水準を更に大きく上回ることは容易ではないと釘を刺した。
FPDではOLEDの他、中国LCD大型も強い
FPDの1Q→3Qの受注動向は、280→206→408億円で累計902億円(y/y42%増)、売上は同順に206→241→204で累計650億円。FPDの中身は累計受注902億円の中で、OLED関連は10%程度で、蒸着機とバックプレーン用CVDが、半々だが、FPDセグメント以外の産業用や部品セグメントでも、クライオポンプでOLED関連があり、全社での影響は100億円近いだろう。