2016年6月16日 アップルの特許から妄想する筐体の本質

 

人間は外見が全て、というが、スマホも同様だ。かつて、ケータイが売れないとき、日本のガラケーが機能アップで苦戦したが、ノキアかモトローラは、外見の筐体をカラフルにしたら大いにヒットした。PCでも、色だけでなく、日写がIMDなどで外観をよくしたら売れた。アップルのスマホも、アルミ筐体で高級感が出た。当時は、筐体にアルミ削り出しを使うなどコスト高で非常識だったが、外観がよくなり、LTも短縮、これはアップルならではのビジネスモデルも変えた画期的なイノベーションだった。

 

 筐体の機能は、もちろん見た目だけでなく、防護、さらには、ユーザーインタフェースも兼ねている。これは、人間の顔の表情やボディランゲージと同様であり、皮膚や筋肉は、内臓を守っているだけではなく、それ以上、最重要だ。

 

アップルは筐体を重視、外見が第一、筐体はUIを兼ねる

 

アップルは、こうした事情を分かっているがゆえに、筐体を重視している

 

ガラス筐体の狙い

 

そもそも、ガラス筐体など誰がつくり、誰が供給するのか、さらに、フレキシブル筐体も、誰がプラスチックか何かを供給してどのように加工するかも不明である。

 

将来はフレキシブルだがまずガラスで実績

 

将来は、OLEDが離陸した場合に、フレキシブルな自由曲面の筐体なのだろうが、まず、ガラス筐体で、この特許の発想を試したいのではないだろうか。ガラスメーカーやバックライトメーカーの活躍余地も大きくなるだろう。