タイミングがずれてしまったが、さる5月16日に決算および中計の説明会があった。プレゼンは、荻野社長である。動作のIRは、上期と通期の決算説明会の他、事業説明会も適宜ある。説明会では、エレキ・精密系のアナリストと医療系のアナリストが両方参加しており、これは、東芝の那須工場見学や、リオン、サイバーダインも同様で、切り口が違っており面白い。
少し前だが、1年前の3月には、落合のオフィスで、海外事業や施設の説明会もあった。ここでは、実際の手術室と同様の設備があり、可搬式のモニタを体験、病院内のVR(投射型3次元シミュレータ)があり、教育や訓練に有用である。このVRシステムは、道路上でのAEDの練習もできる。
25年で大きく変貌
ファンド時代に、20年ぶりに接して、その変わりように一番驚いた会社の一つである。
業績は先行投資
2015年度は期初からいえば、売上1720→1670→1655億円、OP180→165→164億円、NP121→107→105億円と下ブレだが、円高が要因。2016年度は、売上1750億円で海外が中心に伸び、OP175億円、NP115億円、為替は109円/$、123円/€、感応度は$が1円で1億円、€が0.2億円。
中計でも積極投資
中計では、2019年度に売上2000億円以上、OP250億円以上を掲げる。
質疑で確認した点
第一は、キヤノンとの新たな関係の可能性である。
第二は、各社の中計では必ず聞いている割引率とIFRS導入の影響である。
第三は、消耗品ビジネスに関連してである。
経営重心®と収益の鍵