2016年7月29日 NECの初のIFRSによる1Q説明会は厳しいスタート

 

72918時半-19時半より説明会、説明は川島CFO、司会は中西IR室長。今回からIFRSでの説明だが、トピックスとしてJAE連結化とレノボ売却。できあがったばかりのビジュアルなアニュアルレポートが配布。

 

1Q100億円下ブレ

 

 1Qは厳しい出だし。売上5187億円、OP赤字299億円、NP赤字201億円、ただ、FCF637億円は立派。昨年が強かった反動もあり、IT受注は-5%、社会インフラ一巡や昨年大型案件の反動などが効いた。なお、受注は年間ではフラットにまだ回復する見通し。

通期はJAE次第でもある

 

 通期の見通しは不変。下期依存型であり、まだわからないが、実態はやや厳しそう。なお、JAEの連結化が、まだ未確定であることも要因だろう。もし、実現すれば、JAEの現在の年間OP見通しは160億円(727日に円高理由に190億円から下方修正)であり、この分が加われば、下方修正する必要はなくなる。

 

 なお、JAEの連結化は、IOT時代にセンサーでのシナジー効果が期待できるが、会社側はまだ試算はこれからのようだ。

 

アニュアルレポート

 

 ビジュアルでセグメント毎にも詳細な説明があるが、中期のB/Sや、セグメント管理のKPI、割引率(資本コスト)などの情報開示の充実を期待したい。