NITTOの1Q決算テレコンが7月29日あった。いつも通り、説明は武内CFO、IR板倉氏など。簡潔な業績説明と、トピックスとして、25日発表されたスイスのノラックス社からのエアバック用フィルム事業の買収や、深圳への超薄型偏光板の投資、メディカル関連進捗など、および、板倉氏からの数字開示。質疑では、最近、メディカル関係が多かったが、今回はややオプト関係が増えたが、ほぼ3部門バランス。
ノラックス買収
ノラックス社買収は、報道では買収金額は70-80億円、北米で2017年に装着が義務化のカーテンエアバッグの表面に貼るもの。
深圳へ熟慮断行の投資
深圳への超薄型偏光板工場の投資決定は130億円で、まず建屋からで、ステップバイステップでキャパを増やすようだ。
1Qはまずまずだが、年間は2Q次第で不透明
1Q決算は、売上1684億円、OP117億円、NP68億円。売上はy/yで減収だがq/qで横這い、OPもy/y、q/qでも減益だが、4QにはOP内に土地等売却益20億円が含まれ、q/qの実態は若干の増益。通期の業績は不変で、いろいろなリスク要因がはっきりすれば、修正とコメント。
TVはなお中国落ちず、スマホは2Q期待
情報機能材は、TV向けは、y/y18%減ながらq/q7%増、中国パネルメーカーが需給無視の供給増が続いている、スマホその他は、y/y30%減、q/q横這い。ITOは、y/y30%減、q/qも20%減と厳しい。
テープが下支えならず
インダストリアルテープは、1Qは出足厳しかったようだ。