8月3日16時半~17時15分でテレコン、説明は増山常務が15分で簡潔かつ詳細、質疑対応は、佐瀬常務、福田氏、木本氏など。注目される決算だったので、質問が多く、1人2問では収まらず、まだ私の2回目も含め、質問者が多かったが時間切れだった。
狙いが当たった
今回は、幾つかの点で、クリーンヒットだった。中国スマホの好調は他の部品メーカーでも聞かれるが、同社においては、数年前から狙いを定め関係を強化しており、昨年は強気な設備投資で誘電が強気になると市況はピークアウトと揶揄されたこともあったが、今回は員数増も含めピタリの対応、また、期初は保守的な印象の105円の為替前提も含め読み通りであった。
実態上ブレ、年間不変
2016年度1Qは売上535億円、OP21億円は上ブレ、為替差損12億円、リストラ費用4億円あり、NP2億円、円高で1.5%減収、10%減益だが、円高がなければ4%増収、70%増益と好調だった。上期および年間見通しは、105円想定のままで変更なし。上期の売上1130億円、OP50億円、NP20億円、年間は同順に2250億円、OP100億円、NP40億円。
中国スマホが好調、FBAR、SAW、フェライトがタイト
1Qは、q/qでコンデンサが4%減(為替除くと微増)だが、2Qは同10%増(為替105円想定)で、中国スマホに加え、北米スマホが本格需要期入り、フェライトも1Qは2%減(為替除くと4%増)だが、2Qは20%と北米向け離陸で大きく伸び、複合デバイスは、1Qで既に7%増(為替除くと14%増)と強い。中国スマホが想定以上、他はやや弱め、2Q以降も同傾向
フル稼働、9月末に能力追いつくか
1Q稼働率はコンデンサが85~90%、その他は、FBAR/SAW、フェライトもタイトであり、ほぼフル操業、2Qもコンデンサ90%、その他もフルのようだ。生産にIOTビッグデータを活用、LTや歩留まり改善にも寄与していよう。
上期は上ブレか
業績については、上期は会社のOP50億円に対し、60億円以上の可能性もあろう。ただ、為替差損が大きく、NPでは想定線か。下期は、中国スマホ好調の継続性が鍵だろう。