8月5日17時からのテレコンに参加。説明は、鈴木社長、質疑はIR青木氏も参加。今回は通常の業績だけでなく、大型買収もあり質疑も多く終了は18時前。
決算は芳しくないがポートフォリオは改善へ
2016年1Q決算は、売上244億円、OP赤字10億円、NP赤字37億円、産業資材はクルマ、前年M&AのARメタライジング(以下、ARM)の蒸着紙は堅調だが、ディバイス部門がタブレット向けで下ブレ、円高もあり、売上OP共に下ブレ。上期の売上560億円、OP5億円、通期1290億円、OP70億円、為替前提も110円で不変。もともと下期依存だったが、更にその傾向が強まる。
産業資材はまあまあだがディバイスが赤字で2Q以降も不透明
セグメント別には、短信によると、産業資材は、売上127億円、OP4.4億円とまずまず。ディバイスは、売上82億円、OP5.7億円の赤字、減損0.6億円は、y/yで8億円減収10億円減益は需給変動が大きいのは分かるが数量効果だけにしては、やや大きく意外だ。
待ちに待ったiPhone向け
来期に向けては、OLED向けタッチパネルの期待は大きい。会社側は具体的なコメントを避けたが、OLEDは順調で中期を見据えて設備投資も行うとした。
米Graphic Controlsグループを152億円で買収
会社側は、米Graphic Controls(以下、GC社)の買収を発表。買収総額は138mil$、新たに米に日写の子会社を設立し、そこからGC社を、株主のWest View Capital PartnersⅡLPから買収。クロージングは8月末。GCグループは、創業1909年で売上170億円弱、EBITDA25億円弱、従業員1000人。売上の85%が北中米、欧が15%、売上の60%が医療関係。
今回のM&Aは、来期以降、OLED関連が急伸、IT依存度が増える中で、非ITの安定需要が見込まれポートフォリオの安定が期待される。また、安定だけではなく、中期で成長する医療で、しかも、ディスポーザブルであり、日本でも今後、成長が期待できよう。橋頭保ながら、技術シナジーも大きい。