ホシザキの上期決算説明会が8月17日10-11時に開催され参加した。なお決算は8月8日に既に発表されている。プレゼンは、業績が小林取締役、戦略が本郷常務。参加者は多かったが、質問者は少なく、足元の業績に関する程度だった。
今回から、社名をホシザキ電機からホシザキ、シンボルマークのアデリーペンギンも変更。来年は創業70周年。製氷機や業務用冷蔵庫で国内では圧倒的シェア、世界でも最大手の厨房機器メーカー。特色は、①オーナー色がそれほど強くなく、②経営理念が独特、③M&Aの成功例が多い、④ニッチ分野だがグローバルに展開、である。これは、「冷やす」というキーワードも含め、ダイキンと似た印象である。ついでに、説明会資料も似ている。
業績は堅調、通期は修正
2016年上期業績は、売上13750→1375億円、OP191→209億円、NP122→95億円。売上、OPは上ブレ。売上は現地通貨ベースでは8%増。愛雪社のM&Aの売上貢献10億円。保有外貨預金の為替差損60億円あり、NPは低い。通期は売上2715→2650億円、OP342億円で不変、NP219→178億円。
国内のフードサービスが陰り、大規模チェーン店が息切れで設備投資抑制傾向。病院や高齢者施設が弱い。首都圏激化。国内はサービス強化で顧客囲い込み。海外は、買収したランサーの多角化、好調。また、東南アジアやインドも強化。
ドメインの切り口
ホシザキのドメイン切り口は、製品と地域のマトリックスであり一般的だ。
経営重心®
ジャパンストライクゾーンの左下あたりが経営重心®であり、ドメインの広さは狭そうだ。
その意味では、売上規模が3000億円をこえ、経営重心®もかわり、広さも拡大した時はどうなるかが見どころだろう。