いよいよ、日本時間9月8日午前2時にアップルの発表イベントがあり、iPhone7が9月中旬に発売される予定である。多くの関心は、パネルやカメラ、通信、プロセッサ、メモリ、タッチ等などの機能にあるようだが、実は重要なのは筐体である。アップル開発陣の中でも、技術より筐体などデザイン部門の地位が高いと言われるし、実際に見た目が売れ行きだけでなく、機能を左右もする。
http://www.circle-cross.com/2016/06/16/2016年6月16日-アップルの特許から妄想する筐体の本質/
ガラス筐体
今回は、ここ数ヶ月噂が出ているガラス筐体ではなく、それは2017年の楽しみになるようだ。目的は、見た目(サムスンでも同様のタイプがヒット)、無線給電のため、防水のため、と色々あろう。無線給電では、金属でもQコムの磁界共鳴技術を使えば可能という説やセラミックスの可能性もある。防水もパッキンを徹底するのもあろう。しかし、これらはコスト高であり、限界がある。ゆえに、ガラスで、将来はフィルムで囲うのが本命だろう。既に、ガラス加工の特許もアップルから出ている。
また、サプライチェーンでも、動きが本格化している。Foxconnはじめ3社が決まったようだ。ただ、どういう分担になるか、装置の生産台数でどの位のキャパがあるかは不明である。ただ、2017年にむけ、着実にガラス筐体に向けて動いているようだ。
ガラスの次はフィルム
筐体の変化は、ガラスだけでなく、その次は、OLEDと一体でのフレキシブル化である(フレキシブルでなければ、OLED故の大きな価値であるデザイン性も半減する)。これまで、一時を除いてアルミ筐体であり、削り出し加工であったが、場合によっては、もうアルミ筐体はなくなるかもしれない大変化である。フレキシブル筐体に関しては、まだ、OLEDなど要素技術の開発が先行しており、特許は出ているもののサプライチェーンの噂は出てこない。
しかし、ここで、改めて筐体技術の流れと、要素技術の関連を大胆に考察することも重要であろう。2017年から、ガラス筐体が、2018年からはフィルム筐体に切り替わっていく。