日本で最大の最先端エレクトロニクス総合展示会であるCEATECが幕張メッセで4~7日開催、6日に訪問、各社の展示を見学した。4日間の来場者数は14.5万人と前年比9%増だったようだ。
今回は、会場構成を一新、「異業種・ベンチャー・海外の企業が集い、CPS/IoTによって繋がる・共創する場としてのCPS/IoT展示会」というコンセプトになった。確かに、リクルートや三菱UFJなど異業種も目立った。しかし、海外企業という意味では、昨年、大きなブースで存在感があったBOEが今回は無く、中国や韓国が少ないようだ。ロボット展等と比べても欧米企業が少なく、来場者の多様性も小さい。
会場はいつもながら、コンパニオンとデモで派手なセットメーカー側(昨年はライフ&ソサエティステージから今年は社会・街・家エリア)と、部品材料装置メーカー側(昨年はキーテクノロジステージから今年はCPS・IoTを支えるテクノロジ、ソフト)に分かれている。前者が派手なのは、相変わらずだが、これまでは新商品陳列、家電屋の景色に近かったが、今年は、近未来の社会や街、家庭でのイメージを打ち出しており良かった。後者は、相変わらずだが、やはり、より使用シーンを意識したもので、多少変わった。つまり、製品や技術そのものより、使用シーンやアプリを意識させる展示に変わった。
また、来場者数を増やすためか、くじ引き、景品やポイント供与のため、長い列が、あちこちで目立ち、ブースそのものより、景品やポイント目当ての来場者も多かった。全体的に、ブースが狭い印象で混雑している。企業以外にも、大学やNHKや各種業界団体、NEDOなど政府機関、自治体も多く展示している。
今年のテーマと注目点
全体的には、話題がテンコ盛りだった昨年より、ややフォーカス、やや、ヘルスケアとウェアラブル、ドローンが減り、クルマ、各種センサー、ロボット、4k8k、スマート家電にフォーカス、また、インフラ系の技術やパワー系が増えた。また、AIやビッグデータ絡みのものが増えた。
例年と変わったのは、久しぶりに日立がブースを出したが、京セラが消えた。また、ソニー、東芝は出ていない。部品メーカーのニチコンがセット側ブース、半導体ファブレスのソシオネクストが部品メーカー側に出展は、昨年からと同様である。DJI(世界のドローンで70%シェアの中国企業)など新興企業も増え、大きなブースで展示していた。ファーウェイ、折り畳み洗濯機の7ドリーマーズは頑張っている。クルマ系では、ホンダ、デンソーがメジャーなブース、トヨタが参加、マツダは消えた。
今後の期待
各社ブース別コメント
以下、訪問したブース別に印象を記す。順不動である。
NHK・JEITA
マスプロ/日本アンテナ/DXアンテナ/日東工業
パナソニック
日立
クラリオン
トヨタ
NTT
NEC
富士通
三菱電機
デンソー
ホンダ
ファーウェイ
シャープ
セブン・ドリーマーズ
DJI
オムロン
エプソン
ニチコン
村田製作所
TDK
アルプス電気
太陽誘電
ミツミ電機
ローム
ガイシ
日本電気硝子
NSC
YEJガラス
ソシオネクスト
フジクラ
TE
田淵電機
北陸電工
日本航空電子
東京ウェルズ