11月7日16時半~17時15分でテレコンに参加、後で再度、録音で確認。説明は増山常務が15分で簡潔かつ詳細、質疑対応は、佐瀬常務、福田氏、IR木本氏など。
村田との3つの違い
今回の決算は、先日の村田の下方修正、その中でのコンデンサやSAWデバイスの市況の変化のコメントもあっただけに、村田との差異、が注目されていた。
業績はOP堅調だが為替差損
2Q業績は、前回1Q決算での想定範囲であり、売上596億円、OP32億円、中国スマホ向けにFBARやSAWデバイスが好調で予想以上。上期でも、売上1130→1130億円、OP50→53億円と円高の中でも上ブレだったが、為替差損21億円、固定資産除却損11億円あり、経常利益、当期利益は下ブレ。
通期は、売上2250億円、OP100億円は不変だが、上期までの為替差損を反映してRP90→75億円、NP40→30億円、なお為替前提105→102円/$。売上では、コンデンサとフェライトが、それぞれ60億円、20億円減額、複合デバイスは70億円、その他10億円増額。
こまめに稼働と在庫調整
2Qの受注は334億円と強いが、稼働率は85~90%とやや抑え、在庫をQ/Qで28億円減らし、受注残を減らした。強気なようで、市況やマクロ動向を見て、在庫や稼働率を微調整しており、またIOT活用で生産性も上がっている。
中国スマホが好調、FBARタイト、IOT活用
中国スマホが想定以上、そこに採用多いFBARが強く、また、Qコムとライバル関係となった村田、関係強化のTDK、に対し、中立を維持、モジュールでなくディスクリートで対応、が奏功した面もプラス。IOT活用で生産性改善。
売上1兆円の壁を分けたM&Aと社長の任期
部品業界(一部、アナログ半導体も含む)を縦軸に売上、横に経営の上で、M&Aの多寡、社長の任期をとると下記のようになる。SPEでも、売上の「空乏層」があったが、部品では、3000億円と1兆円の間が相当する。
太陽誘電の経営重心®分析
なお、太陽誘電の経営重心®を試算すると、下記のようであり、二つのコアがあり、かなり村田や京セラ、ロームと異なる点が興味深い。経営重心®広さは一定だがやや広い。重心は、左から、やや右上シフトであり、スマホ依存度が増えている。