11月8日15時半~16時半の説明会に参加、質問もした。プレゼンは、業績が田中管理本部長、今後の戦略は吉澤社長、質疑は、社長以外に社長の判断で、積極的に担当役員も対応するようになっていることは素晴らしい。決算は10月28日に発表、下方修正されている。
上期赤字は21年ぶり
2016年度売上1800→1600億円 OP80→40億円 NP46→20億円、為替は110→100円/$と125→110円/€に変更。上期は、売上683億円、OP赤字1.8億円、NP赤字2億円。FCF赤字80億円。上期の赤字は21年ぶりだそうだ。
セグメント別では、音響が減収減益、車が減収増益、ITがヘッドセット不振で減収赤字転落へ。上期の円高影響は4億円、1円で0.25億円/上期でそう大きく無い。
ヘッドセットが混乱
ヘッドセットは、もともと、端境期だった上、立ち上がり遅れ、スペック変更対応、品質問題発生による工場操業低下、歩留まり問題もあり、想定外のロスが出たようだ。
ワイヤレス
「8」以降のワイヤレスについては、難易度も高く断ったが、音質や口径等、設計思想について議論があり、また、他もできないという判断のようだ。
ポートフォリオ転換、工場生産体制も変える
中長期に向けて、ADASやVR、ヘルスケア等の新市場を攻める。主力のヘッドホン・ヘッドセットでは、高級化、ワイヤレス化、アフターへの対応、クルマ向けは標準化、軽量・環境対応、自動運転への布石をうつ。
生産では、現状は、ヘッドホン・ヘッドセットでは、ベトナム75%、中国23%、スピーカー等が中国50%、ベトナム32%、インドネシア15%を、中期で中国25%、ベトナム50%、ミャンマー等25%とし、特にスピーカーで自動化を進める。
クルマ、ハプティクス
ハプティクスにも慎重な言い回しながら、参入表明だ。モーターに比べ、トルクは少ないが、①応答特性もよく、②小型軽量化、などメリット多い。ゲーム向けは来年、それ以外のアプリは18-19年本格化のようだ。