11月21日11時〜12時の決算説明会に参加、質問は時間切れでぶら下がりでした。アナ協での1時間の説明会で、紹介が数分、プレゼンがCEATECビデオ視聴数分も含め50分弱、質疑5分は、あまりに配分が問題ではないだろうか。
プレゼンは、代表取締役社長COOの吉田氏、IR担当の近野常務も出席、なお、11月4日に発表、業績修正済。例年、説明会は、決算集中を避けるため、少し過ぎてから。前半は、業績説明、後半は、中長期の経営方針だが、技術や製品説明が多い。HPには配布資料は開示されず、配布される資料も、業績についてごく簡単なものだが改善された。説明会の後半は、スライドのみであり、フォローするは大変、ただ、個別取材では、丁寧に対応がある。
下期は為替110→105円前提だが業績は不変、中国エアコン在庫調整は終了
2016年度上期業績は、期初比では、520→489億円、OP10→11億円、NP6→9.5億円、特別利益として固定資産売却益2億円強を計上。円高が進む中では健闘だろう。
通期は、下期の為替前提を110→105円に変更し、上期に特別利益もあったが、売上1150億円、OP35億円、NP24億円、Cap60億円、Dep40億円は不変。前期の公取委関係の罰金や法律費用は継続、同額を見込んでいるようだ。特別利益2億円相当の特損を下期に見込んでいるのかバッファとしておいているのか不明。
経営方針・新製品動向
経営方針は、①トップノッチ(品質、コストなど)、②二つの本部(コンデンサとNECST)で一気通貫、③三つのコア(アルミ電解、フィルムコンデンサ、回路)で前二者は成熟で後者を伸ばす、は不変。
http://www.circle-cross.com/2016/06/16/2016年6月14日-ニチコンの決算説明会-5月24日-の印象/
CEATECでの新エネ、EVソリューション出展をビデオで視聴。今回は部品メーカーでなく、セットメーカーのブースであった。
セラコンとフィルムコンに挟み撃ち、全固定電池の脅威
これまで電気二重層コンデンサは、二次電池とコンデンサの両方の特徴を持つと、何度か期待されたが、最近は、逆に、両方に挟まれ厳しく、指月が収束の方向だ。全固体電池には、キャパシタ特性を持つ例も出てきた。少し、ケミコンとは方向性が変わってきた。