図研の中計説明会(12月8日16時〜17時)に参加、質問もした。出席者は、勝部副社長、相馬常務、IRの平山氏。今回は勝部氏より、メンター買収の図研への影響の説明であり、その後、資料に沿って平山氏のプレゼン、参加者多数だが、質問は殆ど私だけであり、メンター買収の件は他には無かった。
図研については、ケイデンスやシノプシスやメンターも同様、半導体関連として知ってはいたし、かなり以前に訪問したこともあるが、説明会参加は初めて。シーメンスのメンター買収の背景や業界への影響を分析、仮説の検証のヒントになれば、と思っていた。そうしたら、まさに、ちょうど、その説明であり、参考になった。そこで、事実関係の整理と図研による認識も含め、分析を記したい。
PLM業界さらにはインダストリー4.0での一気通貫を狙う
図研側の認識では、メンターはEDA業界でまさにライバルであり、また、シーメンスのメンター買収は、業界にとってはもちろん、「図研そのものにもインパクトがある」(勝部氏)そうだ。
EDAフルカバレッジのメンター
シーメンスがEDAベンダーの中で、メンターを買収した理由は、そのカバレッジの広さにある。
予想される業界再編
図研のポジショニング
ADAS化対応
業績
今期は売上227億円、OP15億円、上期99億円、OP3億円。中計では、来期の売上240億円、OP19億円、最終年度の2018年度は売上260億円、OP26億円。また、この20年で、顧客は総合電機が減り、車が大きく増えているようだ。今後、業界再編でのポジショニングが中計達成以上に重要だろう。