12月16日に、北青山のTEPIA館(TEPIAは、一般財団法人 高度技術社会協会)で開催されていたサンケンテクノフェアを見学した。開催日は15〜16日の二日間。3Fでは技術展示会、4Fの技術セミナーも一部参加した。
併せて、去る11月7日16時半~17時半の上期決算説明会(プレゼンは和田社長)にも参加したので報告したい。決算発表集中日で、参加者はやや少なかった。
サンケンテクノフェアでは最新の技術や製品をアプリ別に展示
顧客を中心に、ほぼ満員に近く、にぎやかなのに驚いた。展示は、会社の歴史や理念などのパネル展示、製品をクルマ、新エネルギー、白物家電、OA、産機、LED照明といった応用分野別に展示。製品で目についたのは、磁気センサー、パワーIC、電源向けドライバー、LED関連、モジュール品など。
目的が、マスコミや投資家アナリストではなく、ユーザー向けがメインなので、多数のユーザーと対応する社員が多い。また、社内イベント的な面もあるのか、社員、特に女性社員が多かった。CEATECなどより充実しており、体験コーナーも多く、エンタメ性も高い。他方で、未来の新技術や新規開発モノの展示は少ない。
クルマ向けセンサーやパワーが多い
セミナーは、豊富、次世代デジタル電源向けマイコンに感心、技術力を見直す
TEPIAは面白い、女子高生の感性に期待
サンケンテクノフェアが開催されたTEPIA館では、先端技術館があり、入場料無料で、最先端の技術展示、体験もできる。https://www.tepia.jp/
HPより
上期決算は上方修正、通期は不変
2016年度上期は、売上740→761億円、OP18→22億円、NP赤字4→1億円と上ブレ、y/yでは16円の円高であり、マイナス影響が27億円あるが、前期のアレグロの一過性の薬液トラブルの影響がなくなったため25億円の増益効果が大きい。
セグメント別では、デバイスがアレグロ中心に好調、売上も604→627億円、PMも売上70→82億円と上ブレの中で固定費削減が進むが、PSが基地局向け不振で売上66→52億円で、赤字転落。全社消去でPBO関連費増があった。B/Sも改善、在庫が減り、FCFも上期43億円だったが、下期27億円を見込む。
通期は売上1560億円、OP70億円、NP25億円は不変。
市場の見方としては、車載は台数横這い圏だが電装化が進み、Euro7施行、米ZEV規制が追い風、白物家電も中国エアコンが回復、産機も代理店在庫調整終了、他方、通信インフラや新エネは厳しい。