2016年12月28日 東芝、二つの危機への救済提案

 

上方修正で業績回復、IR開示も改善などで特設注意銘柄解除が近いと思われた東芝は、再び、二つの危機に瀕している。一つは、債務超過、破綻であり、もう一つは、特設注意銘柄解除ができず上場廃止である。当然、両者は関係しており、破綻すれば上場廃止でもあり、解除が遅れれば、資本増強もできない。

 

これまでは、NAND市況がいいうちに、セミコン社上場、その売却益で、東芝の財務強化と原発関連の膿出し、というシナリオだが、時間猶予がなくなってきた。

 

また、原発関連の闇は深く、底なし沼の様相である。WH買収で、7000億円程度を使い、その後の損失、今回の減損の可能性、フリーポートの偶発債務などを含めると、1.5兆円近いカネをドブに捨てている。当然、経営者の責任を厳しく追及、また、いっそ破綻させろという声もある。

 

再生提案

 

 そこで、以下を提案する。

 

 東芝を、原子力関連(火力発電なども含む)の旧東芝と、それ以外の新東芝に分ける。

 

上記のアイデアを参考に、損失の実態や、時間軸、その他で、いろいろバリエーションがあるだろう。オープンイノベーションではないが、オープンサルベーション、オープンリバイバルだ。プライドを捨てて、正直、本音で、ステイクホルダーに助けを求めれば、応じてくれるところもあるはずだ。