2017年1月5日 ソニーがCESで画面から音の出るOLED-TV発表の戦略的意味を考える

 

ソニーがCESで「画面から音が出るTV」を発表した。10年ぶりのOLED-TVだが、それよりも、音と画像の一体化、臨場感に注目したい。http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201701/17-001/index.html

 

http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201701/17-001/du1hak0000008khs-img/du1hak0000008kpa.jpgソニーHP

 

ソニー独自の「アコースティックサーフェス」搭載により、ディスプレイを振動させることでテレビの画面から音が直接出力、画面自体から音が出ることで、映像と音を一体にし、リアリティーあふれる映像体験を楽しめるという。デザイン的にも、通常は画面周辺に配置されるスピーカー部分をそぎ落とすことで、スピーカーレス、またスタンドレスを実現。LG製のWOLEDだが、OLEDならではの、コントラストや黒の深さ、視野角の広さ、と音像と画像が一体化する「アコースティックサーフェス」の組み合わせで、リビングのどこからでも理想的な体験が得られるとしている。

 

マスコミは、OLED-TVへの再参入という切り口でとらえているが、むしろ、映像・音響一体の新しい市場創造への宣誓だと考えたい。http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ05HBG_V00C17A1000000/?dg=1

 

ソニーIRデー(https://www.circle-cross.com/2016/07/02/201671-ソニーirデーと中長期の生きる道/のコメントしたが、映像はかなり高度化されたが、音はまだまだ発展の余地も大きい。これが、ハプティックと相俟って、VRなどとも一体化した市場となれば、パネルを持たずとも、また、韓国や中国とも当面は差別化できよう。