2月14日18時半〜19時半のマスコミ合同の説明会に参加、質問もした。12時に開示予定だった決算がタイミング不明となり、更に14時半に提出期限延長に関する承認申請書提出。その後、今日は無いか、以前あったようにかなり遅い時間になるか不明で待機していたら、17時過ぎに志賀氏退任など開示が出て、17時20分頃に、18時半説明会の通知、急いで駆けつけたが、既に、報道陣で満員だった。
混乱する説明会
通常は、マスコミ席とアナリスト席が分けられているが、その区別もなく、かなり早い段階から詰めかけていたマスコミが前部を占め、投資家アナリストは後部の方になった。満員で、マスコミは待たされたせいか、怒号やヤジも飛び、あり荒れた雰囲気。マスコミ中心の質疑が多く、幸い、アナリストの中では一番に当てて貰えたが、投資家アナリストの質問は少なかった。
説明と質疑
また、出席者は、綱川氏、平田氏の他に、原発担当の畠沢常務、社外役員で、監査委員長の佐藤氏(公認会計士)が出席。
決算は天国から地獄
まだ、未監査であり、何ともいえないが、数字自体は既に報道されている範囲でサプライズはない。減損以外では、OP3000億円という過去最高に近いレベルまで迫る勢いだっただけに残念である。
債務超過か?
一部上場の条件でもある債務超過の有無については、12月も3月末も微妙であり、株主資本ベースと純資産ベースを併記。債務超過の定義について、「株主資本」ではなく「純資産」と日本取引所のHPには明記はされている(http://www.jpx.co.jp/glossary/sa/200.html)が、IFRS、日本基準、SECで、少数株主持ち分などについて扱いが異なり微妙だ。
延期の背景はパーチェス・プライス・アロケーション (PPA)
今回の決算の遅延の背景は、WH部統制の不備を示唆する内部通報があり、調べてみると、WEC経営者による不適切なプレッシャについて通報があり、内外の法律事務所で調査中であり、時間がかかることが理由としている。
原発の将来
前回では、原発事業に関して、撤退もありえ、特に海外の新規建設案件は取らないという印象を受けたが、今回は、国内の廃炉やサービスは当然だとしても、海外でもサービスや燃料については、高収益であり継続すると主張、やや原発についてのスタンスが変わった印象を受けた。
半導体
これまで、報道でも20%以下の持ち分とされたNAND分社は、マジョリティに拘らず、100%売却もありうるようだ。
間に合うか
3月中旬にむけ、資産財務強化、半導体分社と売却、原発処理、特設注意銘柄解除のコンプライアンス体制など、あまりに課題が多い。 とにかく、聖域なく、できることはやるしかない。開示も含め、スピーディーに行い、ステークホルダを安心させることも重要だろう。