2月15日15半からの説明会に参加、質問もした。堀場社長は退院したばかり(12月に足を怪我)でクルマ椅子でのプレゼン、詳細は齋藤副社長、決算詳細は佐藤常務。堀場にとり、2016年は熊本地震と回復、阿蘇工場に気迫の投資、英EU離脱とMIRA、琵琶湖ハーバー立上げと、2015年に続いてイベント続きの年。最後に社長の怪我入院はあったが、MLMAP2020の初年度を好調なスタートで切ったといえよう。
売上は最高へ
2016年業績は、売上1700→1700億円、OP175→184億円、NP132→129億円は立派。半導体が上ブレ。引当金戻しで税金増。
2017年業績計画は、売上は過去最高の1770億円、OPは最高の2015年度と同水準の200億円、NPも横這い圏の130億円。
英米に金融子会社設立で資金効率向上
為替は110円/$、120円/€、130円/£の前提、年間の感応度は、1円円高で、年間$1.55億円、€0.23億円など。なお、今回、英米に金融子会社を設立したが、MIRAなど現地資金ニーズが増え、各国のオペレーション効率化では重要だろう。為替変動のヘッジや、資金効率にプラス、今後のM&Aにも有効。
半導体の桁が違ってきた
注目されるのは、半導体であり、レベル感が変わってきた。SPE依存度が大きくなると、反動も大きく、補修での収益確保が重要だろう。
自ら飛ぶドローンのプロペラの評価が重要
中計「MLMAP2020」のシンボルマークは、5つのプロペラを持つドローンであり、風任せではなく、空中を自ら能動的に自由自在に動くイノベーション・アウトという意味だが、ドローンのプロペラの種類も大きさも変わってくる。そこで、多様なプロペラをいかに制御するかが鍵になる。
前回の中計で確認できなかった、セグメント別の研究開発費の動向、R&Dの効率性を測るKPIをどう考えて居るか、長期性資産の割引率あるいはWACCについては、説明は無かったが、今回、その前段階として、資産効率を計測するため、OPとWACCを組み込んだ独自の経営指標を導入することを発表、2018年度から予算化のようだ、次回以降、詳細・具体的な中身の開示に期待したい。
経営重心®が動く
HORIBAの経営重心®は、多くがジャパンストライクゾーンの下ギリギリに横広に分布する。過去20年弱は、M&Aが多い割には、殆ど経営重心®が動かず、ドメイン面積も3程度で安定してきた。しかし、半導体の拡大やMIRAの買収で、経営重心®は動いてくるだろうし、広さも変わろう。