2017年3月6日 キヤノンの経営説明会

 

キヤノンの恒例の経営説明会が3614-15時半本社で開催。御手洗CEOが花粉症で喉を傷めているため、プレゼンは、田中CFOが代読、質疑は御手洗氏が対応。ただ、かなり声が聞きとりにくかった。

 

PhaseVの初年度

 

2016年度は、2020年度までの中期計画5か年計画グローバル優良企業グループ構想PhaseV(①原価率45%の実現、②新規事業の強化拡大、③全世界販売網の再構築、④オープンイノベーションによる研究開発、⑤世界3極体制の完成)の初年度に当たるが、自身の評価として、現行事業に加え、①商業印刷、②ネットワークカメラ、③ヘルスケア、④産業機器、の4つ柱が出揃った説明。特に、東芝メディカルの買収成功を強調した。2年目の17年度は、現行事業の徹底強化と、新規事業の強化拡大が基本戦略。

 

新規部門の貢献で2020年に売上5兆円、OP7500億円へ

 

今回、2020年度の目標数字は特に示されなかったが、前回同様に2007年度売上4.48兆円を超える売上5兆円、Opm15%以上、7500億円以上だろう。

 

TMSCが貢献

 

ヘルスケア全体では、B2Cなど端末系への参入は否定、ただ、キヤノンの保有する超音波トモグラフィ等は強化。

 

産業分野はOLEDのトッキとナノインプリント

 

 トッキの強みを生かし、蒸着機周辺の封止などへの展開は不明だが、傘下のアネルバとの統合など子会社群の再編は否定。

 

その他

 

R&Dの中で、オープンイノベーションを導入だが、その中で知財戦略をどうするかについては、相手により契約変えるとの回答。

 

また、販売戦略は、これまでのB2Cが中心だが、B2Bへ変えるとした。