ディスコ関家社長と投資家アナリストとのスモールミーティングが3月6、7、8と3回のコマに分けられて開催され、7日の14〜16時に参加した。昨年(3月9、10、11日)に続き2回目。参加者は10名強。ネットで参加申請、事前に質問を出し、IR側で共通の質問6項目から社長が回答、その後で順次、個々の質問となった。簡潔な回答であったが、共通質問以外も多く、時間は一杯であった。なお、事前に注意もあったが、足元から今来期業績のついての質問やコメントは一切不可。
質問項目
共通の質問は、①3D-NAND等の成長の中でのビジネスモデル、②開示された2017年度1Q見通しの再確認、③桑畑Cゾーンの設備投資やR&D動向、IoTやAI導入、④配当株主政策、⑤WILL会計、⑥最近の関心事、である。
これに対し、①は、「切る・削る・磨く」を維持、②今回は1Qがピークであり、年間がその4倍ではない、③は、Cゾーン投資で当面大丈夫そう、AIについては辛めのコメント、④は完成度の高い仕組みだとして、自信を示す、⑤個人レベルで自由経済を導入したわけだが、合わずに辞めた社員もいるが、⑥は漠然とした危機感の一方で、もっとよい会社、売上ではなく中身において、にする意欲を表面した。
質問
私の質問は、以下である。
3Q決算で話題となったスマホ向けガラス加工用ダイサー受注
3Q決算では、まだ不明だったが、今回、筐体ではなく、カメラのカバーグラスの加工であることが明らかになった。
ウェハー需給がタイト化の状況と、その中で 450mm化の可能性
否定的だった。
前回のミーティングで4つの「治」で5つ目の「治」を探していたが
まだ見つかっていないとのことだ。
新規事業、M&Aについて
売上拡大を目標にしていないので、あえて新規事業化の組織を儲けていない。
他の質問
この他、ITバブル時との比較、マクロのシリコンサイクル動向、個々の確認など、であり、特筆すべき点はなかった。
漠然とした不安は自信と称賛の裏腹
業績も株価も絶好調である中で、漠然とした危機感を持っていると表明したが、それは、社長自身の内面の自信との裏腹だろう。