東芝の東芝テックを売却検討(http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ12H2O_S7A310C1MM8000)/)に関連して、過去の経緯も含め論考したい。
東芝テックは、かつては、東京電気であり、その後、東芝の連結対象となったが、社風も大きく異なる。重電系というよりは、デバイス系に近く顧客志向である。過去、1990年代後半から、何度もセグメントが変わり、B2CのPCなどと一緒か、B2BのIT系と一緒か、親子上場の問題もあり、中にとりこむか、売却するか、多くの議論もあった。
IBMのPOS事業買収で、失敗し多くの損失を出したが、ようやく立ち直り、また、ビッグデーター時代に、流通系IOTを手掛ける上では、いい会社である。ハイエンドの流通店は、新しい端末になりつつあるが、スーパーや個人商店では、テックが強い。
https://www.circle-cross.com/2016/08/30/2016年8月30日-東芝テック-経営方針説明会/
https://www.circle-cross.com/2015/11/06/2015年11月5日-東芝テックがibmからの買収したpos事業の減損実施/
https://www.circle-cross.com/2015/08/05/2015年8月4日-東芝テックの下方修正-悪化を食い止められるか/
興味は多いだろう
あるいは、プリンタで中堅の京セラ、OKI、シャープ等と再編する可能性もあろう。その意味では、多くのファンドや、京セラ、鴻海シャープも関心を示すだろう。
東芝メディカル同様に、いいパートナーに買収されれば、成長余地は大きいだろうが、その場合の東芝が第三の柱が心配である。
その残った原発・電力中心の東芝は、WHも含めて、けじめをつけ、破綻させ再生というなら、それも一つの筋ではあろう。
東芝で最後のコア、宝の山はRDCと生技研、ここをどうするか
その場合に最も重要なのは、RDCや生産技術研究所の行方である。これが破綻処理され、バラバラになり、優秀な技術者研究者が、中国などに行くなら、余りに惜しい。