2017年3月13日 東芝テックには多くの会社が関心を示そうが、東芝のRDCをどうするかが最重要

 

東芝の東芝テックを売却検討(http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ12H2O_S7A310C1MM8000)/に関連して、過去の経緯も含め論考したい。

 

東芝テックは、かつては、東京電気であり、その後、東芝の連結対象となったが、社風も大きく異なる。重電系というよりは、デバイス系に近く顧客志向である。過去、1990年代後半から、何度もセグメントが変わり、B2CPCなどと一緒か、B2BIT系と一緒か、親子上場の問題もあり、中にとりこむか、売却するか、多くの議論もあった。

 

 IBMPOS事業買収で、失敗し多くの損失を出したが、ようやく立ち直り、また、ビッグデーター時代に、流通系IOTを手掛ける上では、いい会社である。ハイエンドの流通店は、新しい端末になりつつあるが、スーパーや個人商店では、テックが強い。

 

https://www.circle-cross.com/2016/08/30/2016830-東芝テック-経営方針説明会/

 

https://www.circle-cross.com/2015/11/06/2015115-東芝テックがibmからの買収したpos事業の減損実施/

 

https://www.circle-cross.com/2015/08/05/201584-東芝テックの下方修正-悪化を食い止められるか/

 

興味は多いだろう

 

 あるいは、プリンタで中堅の京セラ、OKI、シャープ等と再編する可能性もあろう。その意味では、多くのファンドや、京セラ、鴻海シャープも関心を示すだろう。

 

 東芝メディカル同様に、いいパートナーに買収されれば、成長余地は大きいだろうが、その場合の東芝が第三の柱が心配である。

 

その残った原発・電力中心の東芝は、WHも含めて、けじめをつけ、破綻させ再生というなら、それも一つの筋ではあろう。

 

東芝で最後のコア、宝の山はRDCと生技研、ここをどうするか

その場合に最も重要なのは、RDCや生産技術研究所の行方である。これが破綻処理され、バラバラになり、優秀な技術者研究者が、中国などに行くなら、余りに惜しい。